図●CookieやURLに基づくアクセスの振り分け (NTTコムウェアの資料より引用)
図●CookieやURLに基づくアクセスの振り分け (NTTコムウェアの資料より引用)
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 NTTコムウェアは10月19日,オープンソースの負荷分散ソフトウエア「UltraMonkey」に,SSL対応機能やCookieやURLに基づく振り分け機能を付加し無償公開したと発表した。

 UltraMonkeyは,クライアントからのアクセスを複数のサーバーに振り分けることにより,サーバーの負荷を分散させるためのソフトウエア。Linux Virtual ServerやHeartbeatなどのオープンソース・ソフトウエアをベースに開発されている。

 NTTコムウェアでは,暗号化通信SSL対応やCookieやURLに基づく振り分け機能を開発したという。これにより,暗号化された通信で同じユーザーからのリクエストを,一連の処理のあいだ常に同じサーバーに振り分けることが可能になる。ECサイトでの注文や個人情報を扱う際に必須の機能である。

 NTTコムウェアでは,UltraMonkeyとLinuxを使用することで,市販の負荷分散製品にくらべ5分の1のコストでシステムを構築できるとしている。同社はUltraMonkeyによるシステム構築や,同ソフトウエアに関するプロフェッショナル・サービスを請け負う。

 今回の機能拡張は,独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の2004年度下期に公募されたオープンソースソフトウェア活用基盤整備事業によりNTTコムウェアが実施した。

 UltraMonkeyのソースコードはSourceForge.jpのUltraMonkeyのページからダウンロードできる。