マイクロソフトのWindowsを搭載したスマートフォン(携帯電話端末)が、日本で初めて発売される。

 発売されるのは、マイクロソフトのモバイル機器用OS「Windows Mobile」を搭載した携帯電話端末、通称「Windowsスマートフォン」だ。

 国内初のWindowsスマートフォン端末は、まず、シャープから提供される見込み。通信事業者はウィルコムになると見られる。マイクロソフトとシャープ、ウィルコム3社の事業提携や、新端末、新サービスの詳細は今週にも発表される予定だ。

 Windows Mobileは、パソコンのWindowsとのデータ連携が行いやすいのが特徴。マイクロソフトが提供する携帯機器用のOfficeソフトなどを搭載することも可能で、今年8月には新バージョンの「Windows Mobile 5.0 日本語版」の提供が開始されたばかりである。

 Windows Mobile搭載のスマートフォンは現在、北米や欧州などで販売されており、マイクロソフトがパソコンなどに次ぐ市場として注力している分野の一つである。特に日本は、世界の中でも携帯電話の高度利用が進んでおり、同社が長年にわたって参入を目指してきた市場。これまで熱心に、携帯通信事業者などに同OSの採用を働きかけていた。

 国内でのWindows Mobileの初採用は、今後ますます高機能になっていく携帯電話の標準プラットフォーム争いの前兆ともいえる。

【解説】動き出したマイクロソフトの携帯電話戦略