アルファシステムズは10月17日,1CD Linux「KNOPPIX」を利用したシンクライアント構築サービスを開始した。KNOPPIXはCDから起動し,インストールが不要なLinux OS。ハードディスクを持たないクライアントを使用し,データを全てサーバーに置くことでデータ漏洩を防止する。

 サービスの名称は「あんしんモバイル」。企業や自治体の要望に応じて,KNOPPIXの設定や収録アプリケーションなどをカスタマイズする。

 クライアントのディスクや外部記憶装置へのデータの格納はできないが,アプリケーションはクライアント上で稼働するため,通信が途絶してもドキュメント編集などの作業が可能。

 KNOPPIXはドイツのKlaus Knopper氏がDebian GNU/Linuxをベースに開発したディストリビューションで,産総研が日本語化や機能の追加などを行っている。またアルファシステムズは独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の「オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」でKNOPPIXの高速化手法を開発中である(関連記事)。