写真1 左から沖電気の篠塚勝正社長,社長に就任する中澤修氏,ACCESSの荒川亨社長,ACCESSの鎌田富久副社長
写真1 左から沖電気の篠塚勝正社長,社長に就任する中澤修氏,ACCESSの荒川亨社長,ACCESSの鎌田富久副社長
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 沖電気工業とACCESSは10月17日,次世代携帯電話向けのソフトウエア開発会社「OKIACCESSテクノロジーズ」を11月1日に共同設立すると発表した(写真1)。資本金は1億円。出資比率は沖電気が51%,ACCESSが49%。社長には沖電気の中澤修・情報通信事業グループNWAP本部長が就任する。

 新会社の設立は,沖電気が持つ音声/映像コーデックの技術などを,ACCESSの携帯電話/ネット家電用ソフトウエア・プラットフォーム「NetFront Mobile Client Suite」上に実装するのが目的。音声/映像コーデックは多くの企業が開発するが,「『高品質』な音声や映像を実現する技術では沖電気が優位点を持っている」(社長に就任する中澤本部長)としている。

 ACCESSは沖電気の技術を実装したNetFront Mobile Client Suiteを携帯電話事業者や携帯電話/家電メーカーへ売り込む。一方,沖電気は同Suiteと連携するソリューションを固定通信事業者や一般企業などへ提供する。

 新会社では同Suite上で動くアプリケーションも開発する。具体的には,PoC(push to talk over cellular)やプレゼンスなどのアプリケーションが考えられるという。沖電気の篠塚勝正社長は「新会社は次世代携帯電話ソフトウエアのNo.1になるのが目標」とした。

 新会社は現在の第3世代携帯電話向けのソフトウエア開発から始め,今後のFMC(fixed-mobile convergence)サービスの登場を見据えたソフトウエア開発を進めて行く。2008年度で30億円の売上げを目指す。

(武部 健一=日経コミュニケーション