NTT都市開発は10月13日,同社が全国に保有する計130のオフィス・ビルや商業施設を公衆無線LANサービスに対応させると発表した。NTTドコモの公衆無線LANサービス「Mzone」と,NTT東西地域会社の公衆無線LANサービス「フレッツ・スポット」が使えるようになる。無線LANアクセス・ポイントの設置・運営は,NTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)が担当する。

 10月から無線LANアクセス・ポイントの設置を開始し,2007年3月までには完了する予定。東京23区内にあるビルから設置作業を始める。既に東京都新宿区の「東京オペラシティ」には設置済み。「ビルの共有スペースを中心にアクセス・ポイントを設置してゆく」(NTT都市開発)としている。ただし「一部のビルに関しては無線LANに対応できない可能性もある」(NTT都市開発)。

 NTT都市開発は,NTT持ち株会社が67%の株式を持つ不動産会社。東京オペラシティや,東京都千代田区の「秋葉原UDX」,「大手町ファーストスクエア」などのビルを保有している。

(武部 健一=日経コミュニケーション