ネクステッジテクノロジーは10月12日,EC(電子商取引)サイトやインターネット接続事業者(プロバイダ)向けに,スパイウエア対策ソリューションの提供を始めた。

 ソリューションで提供するのは,米エックスブロック・システムズのオンライン型スパイウエア対策ツール「X-Cleaner マイクロスキャナ」。これを,ECサイトやプロバイダのサイトまたはネクステッジが管理するサーバーからエンドユーザーに配布し,エンドユーザー向けにスパイウエア対策サービスを提供できるようにする。

 また同日,家電量販店のヤマダ電機が同社のオンライン販売サイト「ヤマダ電機WEB.COM」でX-Cleaner マイクロスキャナを使ったスパイウエア検知・駆除サービスの提供を始めた。同サイトを訪問するすべてのユーザーが無料で利用できる。これにより,ECサイトへのアクセス増を見込む。

 X-Cleaner マイクロスキャナは,ActiveXなどを使わない実行形式のプログラムで,スパイウエア検出に使うシグネチャを本体に含む。ユーザーが利用しているブラウザを問わず,インストール作業が不要である点が特徴。ネクステッジはX-cleanerのダウンロード版を2月から販売中だが,「ECサイトやプロバイダ向けは,いちばん大きなビジネスになる」(ネクステッジの坂本堪亮・代表取締役)と考え,ソリューション提供を始めたという。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション