CS放送やCATV(ケーブルテレビ)で音楽専門チャンネル「MTV」を提供しているエム・ティー・ヴィー・ジャパン(MTVジャパン,本社:東京都港区,社長:笹本裕氏)は2005年9月30日に,スポンサー企業にMTVや同社のWebサイトの広告媒体としての価値をアピールする「MTVメディア説明会」を開催した。説明会ではこれまでの広告実績を示しつつ,MTVジャパンがテレビチャンネルだけでなく,パソコン向けのWebサイトや無料誌など多くの広告媒体を持っていることを強調した。さらに,同社が2006年5月に開催する予定の国際的な音楽イベント「MTV Video Music Awards Japan 2006」の内容を説明して協賛を呼びかけた。

 MTVジャパンは15~34歳の若年層を自社の放送サービスやWebサイトなどの主なユーザーと位置付けており,こうした年齢層の男女が接触しそうなメディアや足を運びそうな場所で情報を発信できる体制づくりを進めている。同社によると,日本では世代によって接触機会の多いメディアが異なり,10代は携帯電話,20代は携帯電話とパソコン(インターネット),30代はテレビ放送を主要なメディアとして利用しているという。このため同社はテレビ放送にとどまらず,パソコンや携帯電話機向けのWebサイトを開設し,番組連動型の新着音楽ビデオの動画配信サービスなどを提供している。また,無料誌である「MTV PAPER」をレコード店や喫茶店など約1200店で配布して,MTVが提供する番組やイベントについての情報を提供している。このように様々な形で音楽関連のコンテンツを提供して相乗効果を発揮し,MTVの視聴者や各種サービスの利用者を増やそうとしている(詳細は日経ニューメディア2005年10月10日号に掲載)。