IEEE 802.11b/g対応の無線VoIP端末「PWP-1 WiFi SmartPhone」
IEEE 802.11b/g対応の無線VoIP端末「PWP-1 WiFi SmartPhone」
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Windows Mobile 5.0上でSkypeが稼働
Windows Mobile 5.0上でSkypeが稼働
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 10月4日から幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「CEATEC JAPAN 2005」では,ライブドアが無線LANスポット「livedoor wireless ネットラウンジ」を提供している。この無線LANスポットに,米ユーティースターコム,富士通系のベンチャー企業であるネットツーコム,三菱商事の子会社であるテクノロジー・アライアンス・グループの各社がSIP(session initiation protocol)および無線LAN対応の携帯VoIP端末を参考展示した。

 中でも注目は,テクノロジー・アライアンス・グループが参考展示している「PWP-1 WiFi SmartPhone」(写真上)。米マイクロソフトの携帯機器向けOS「Windows Mobile 5.0」を搭載したSIP対応端末で,IEEE 802.11b/gに対応するとしている。会場では実機を展示し,その上でSkypeを動作させていた(写真下)。

 Skypeは,Windows Mobile 2003 for Pocket PC版を現在ダウンロードできるものの,Windows Mobile 5.0には正式対応していない。今回は参考出展であり,実際に操作した感じではまだ不安定。「現在搭載しているSkypeはまだ検証中のもので一部不具合がある」(テクノロジー・アライアンス・グループの説明員)。同社によると,端末は台湾製で11月に開発が終了。その後,日本国内でOEM(相手先ブランドによる生産)提供したいとしている。

 PWP-1 WiFi SmartPhoneは,CPUにインテルのPXA272 520MHz採用し,メモリーはフラッシュ64MB,SDRAM64MBを搭載。別途SDカードも搭載できる。ディスプレイは2.8型TFT液晶,CMOSカメラも搭載する。カタログによると,連続通話時間は4時間,待ち受け時間は50時間,重さは150g。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション