写真1●米Red Hat副社長Alex Pinchev氏
写真1●米Red Hat副社長Alex Pinchev氏
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 「次期版Red Hat Enterprise Linux 5で最も重要な機能は仮想化」---米Red Hat ワールドワイド・セールス担当副社長Alex Pinchev氏はこう語る。

 仮想化とは,1台のマシンの上で複数のOSを同時に稼働させる技術。1台のマシンの上で,外部からはあたかも複数のマシンが稼働しているように見える(関連記事)。

 仮想化を実現するための商用ソフトウエアはすでにあるが,オープンソース・ソフトウエアで標準になりそうなのが英ケンブリッジ大学が開発したXenだ(関連記事)。「Red Hatや米IntelなどがXenを共同開発している」(Pinchev氏)。Fedora プロジェクトが開発する「Fedora Core 4」や,米Novellの「SUSE LINUX Professional 9.3」などがXenを標準搭載している。

 仮想化により,物理的なサーバーの台数を削減したり,個々のアプリケーションを別々のOSで動かすことでセキュリティや安定性を向上させたりすることが可能になると期待されている。Pinchev氏は仮想化はRed Hat Enterprise Linux 5の重要な機能になるとの見方を示した。