McAfee Secure Content Management Appliance
McAfee Secure Content Management Appliance
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 マカフィーは10月4日、ウイルス対策やスパム対策、コンテンツ・フィルタリングなどのセキュリティ機能を搭載したアプライアンスの新製品「McAfee Secure Content Management Appliance」(写真)を発表した。従来は「WebShield Appliance」という名称だったが、「WebShieldはウイルス対策専用とのイメージが定着している」(マーケティング部プロダクトマーケティングの若松信康氏)ことから、名称を改めた。

 McAfee Secure Content Management Applianceは、SMTP(電子メール)やHTTP(Webサイト)といったパケットをスキャンして、ウイルスやスパムを検出する専用装置。インターネットと社内LANの間に設置することで、ウイルスなどを社内LANに侵入する前に破棄できる。

 新製品は、(1)McAfee SWG(Secure Web Gateway)、(2)McAfee SMG(Secure Messaging Gateway)、(3)McAfee SIG(Secure Internet Gateway)の三つで構成する。(1)はWebページの閲覧時のウイルス対策やスパイウエア対策、Webサイトのフィッシング対策、Webフィルタリングなど、(2)はメールの送受信時のウイルス対策やスパム・メール対策、メールによるフィッシング対策、メールのコンテンツ・フィルタリングなどの機能を備える。(3)は(1)と(2)の機能を併せ持つ。

 (1)と(2)は主に大企業が対象。Web関連とメール関連でアプライアンスを分けることで、処理量が多くても性能が劣化しないようにできる。(3)は主に中小企業向けで、管理の手間を軽減することを重視している。(1)と(3)は、管理するサーバーやクライアント・パソコンなどの接続ノード数や処理性能に応じて、複数の機種がある。

 新製品は名称を変えたことに加えて、既存製品よりも性能を6倍以上向上させたという。(1)の「SWG 3300」はスループットが100Mビット/秒だが、旧製品の「WebShield 3300」は16Mビット/秒だった。加えて、スパイウエア対策を強化した。従来は同社が検出する上位200種類のスパイウエアのみが対象だったが、ウイルス対策と同様にシグネチャを配布することで、4000種類以上のスパイウエアを防ぐことができるようにした。

 出荷開始は10月21日。価格は、(1)のSWG3300が325万円(接続ノード数は無制限)、スループットが200Mビット/秒のSWG3400が400万円(同)。(2)のSMG3300が325万円(同)。(3)のSIG3100が65万円(接続ノード数は50以下)、SIG 3200が150万円(同51から100)。