写真1●加Nortel Networks 企業情報システム担当副社長 Atul Bhatnagar氏
写真1●加Nortel Networks 企業情報システム担当副社長 Atul Bhatnagar氏
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 加Nortel Networksの日本法人であるノーテルネットワークスは11月,同社では初の製品ジャンルとなる侵入検知システム「Threat Protection System」を出荷する。これに加え,同社の多段階セキュリティ対策「レイヤード・ディフェンス」を実現する製品として,セキュリティを強化する製品3製品を出荷する。

 レイヤード・ディフェンスとは,複数のネットワーク機器を組み合わせてセキュリティ対策を多層化する構想。セキュリティの多層化は,4つの分野,つまり(1)パソコンを接続するスイッチ,(2)SSL-VPNなどのリモート・アクセス環境,(3)ファイアウォール,(4)負荷分散装置や侵入検知システム,コア・スイッチなどのネットワーク・コア,以上の分野すべてでセキュリティ対策を実施するというものだ。個々のセキュリティ対策装置は,侵入検知システムがファイアウォールや負荷分散装置に指令を出すなど,必要に応じて連携する。

 10月4日に同社の「セキュリティネットワークセミナー」で講演した加Nortel Networks副社長Atul Bhatnagar氏は,「データのデジタル化によって企業が保有する情報がネットワークから容易に入手できるようになるとともに,アウトソーシングや業務提携といったビジネス形態が進展することで,セキュリティの脅威は拡大している」(Bhatnagar氏)として,「ネットへの接続性の確保とデータ保護を両立するためにはセキュリティ対策を多層化する必要がある」と訴えた。

 11月から出荷する4製品は以下の通り。侵入検知システム「Threat Protection System(TPS)シリーズ」が307万4000円から。同社が買収した米Alteon WebSystemsの名前を旧版で冠していた製品群は,パケット解析機能を持つ負荷分散装置用OSの新版「Application Switch OS 23.0」が,スイッチ機器「Application Switch 2208」搭載時に327万9000円。ファイアウォール機器「Switched Firewall 5111」が245万9000円。パケット解析をハードウエアで処理する上位機種「Switched Firewall 5016」が327万9000円。