KDDIは2005年10月末から,CATV(ケーブルテレビ)事業者に対してNTT東西地域会社の加入電話と同じ「0AB-J番号」を使えるIP電話プラットフォームの提供を開始する。まず関西地区のCATV統括運営会社であるケーブルウエストが,KDDIのプラットフォームと傘下CATV事業者(6局)のCATV網を使って「ケーブルウエスト ケーブルプラス電話」のサービスを10月末から順次開始する。また,中京地区ではCATV大手のひまわりネットワークが12月から,「ひまわりネットワーク ケーブルプラス電話」のサービスを開始する計画である。

 KDDIはCATV網経由で提供するIP電話(固定電話)サービスに「ケーブルプラス電話」という共通の名称を付け,CATV事業者と収入を分け合うレベニューシェア方式で共同展開する方針である。まず関東・中京・近畿の三大広域圏の大手CATV事業者と協力関係を築いて成果を上げ,その後にほかの地域のCATV事業者との関係強化を検討するという二段階の対応をとるとしている(詳細は日経ニューメディア2005年10月3日号に掲載)。