イー・アクセスの子会社であるイー・モバイル(本社:東京都港区,社長:種野晴夫氏)は2005年9月29日,第3世代移動通信(3G)サービスへの新規参入を目指し,総務省に対して事業計画の認定を申請した。1.7GHz帯の3Gサービス用周波数を取得して,W-CDMA方式やその拡張版であるHSDPA方式を使った高速の移動データ通信サービスを,2007年春にも一部地域で開始する計画だ。さらに,2008年には音声通信サービスを開始することを目指す。

 同社が今回提出した事業計画では,基地局などの設備投資に2005年から5年間で約3000億円を投じ,2010年ごろまでに自社の移動通信網を全国展開する方針を示した。また,営業活動や自社の全国網が完成するまで他事業者とローミング提携を行うための費用など,3G事業の運転資金として5年間で1000億円程度が必要になると見込んでいる。営業開始から3年後に,通期で営業黒字化する計画である。