ナミメール for BlackBerryの日本語入力機能はドコモUSAが開発
ナミメール for BlackBerryの日本語入力機能はドコモUSAが開発
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 NTTドコモの米国法人,NTTドコモUSAは米国時間の9月27日,海外の日本企業ユーザー向けに携帯端末を利用したメール・サービスを提供すると発表した。「ナミメール for BlackBerry」として10月3日に開始する。

 ナミメール for BlackBerryはクライアントに,カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)の英語版PDA「BlackBerry」を使う。ドコモUSAがBlackBerryのアプリケーションを独自に日本語化。同社のサービスを利用し,無線LAN経由で日本語のメールが読み書きできる(写真)。

 ドコモUSAでは今年4月から日本語メールの閲覧が可能な試験サービスを実施していた。今回,日本語メールの入力も可能となったもの。米IBMの「Lotus ノーツ/ドミノ」と米マイクロソフトの「Exchange Server」といった社内に置いたメール・サーバーを利用した送受信も可能。

 ナミメール for BlackBerryを利用するには,ドコモUSAが提供中の無線LAN接続サービス「ナミキテル」を契約する必要がある。料金は月額40.99ドルで無線LANを月50時間まで利用できる。料金には従量制や年間契約の割引プランもある。基本料金で米iPassや日本国内のNTTコミュニケーションズのアクセス・ポイント(AP)利用できる。APの総数は世界60カ国で約1万5000カ所だという。携帯電話で接続する場合は,ユーザーが個別に事業者と契約する。

 ナミキテルは国際線の航空機内での高速インターネット接続サービス「Connexion by Boeing」と有料でローミングしている。日本航空インターナショナルや全日本空輸などの一部機材が対応している。

 BlackBerryの端末はユーザー自身が用意する。対応端末はBlackBerryの7200,7500,7700の各シリーズ。ユーザーはナミメール for BlackBerryをパソコンにダウンロードした後,BlackBerryの端末にインストールする。今後,ドコモUSAではBlackBerryに標準搭載されているスケジューラや住所録でも日本語が利用できるようにする見通し。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション