米Intelと米Microsoftは2005年9月26日(米国時間),次世代DVD規格としてDVDフォーラムが提案する「HD DVD」を支持すると発表した。両社は「DVDプロモーション・グループ」に加盟した。また両社は共同プレス・リリースにおいて,HD DVDを支持する理由を6つ挙げ,「光学ディスクのフォーマットは1つであることが望ましい」と述べた。両社が挙げたHD DVDの支持理由は以下の通りである。

・「管理されたコピー機能」を備えている点 HD DVDは,著作権を保護した状態で,データをハードディスクやホーム・サーバー,メディア・センター・パソコン,ポータブル・デバイスなどにコピーする機能を備えている。

・互換性 HD DVDには,高解像度データ(HD映像)と現行のテレビ解像度のデータ(SD映像)の双方を記録する「ハイブリッド・ディスク技術」が備わっている。現行のDVDプレーヤでも,HD DVDのSD映像なら再生可能である。

・製造コストの低さ HD DVDディスクの製造は,既存のDVD製造設備で可能であり,HD DVDディスクは迅速にかつ低コストで製造できる。

・容量 HD DVD-ROMは,デュアル・レイヤーの場合で30Gバイトの容量が当初から用意されている。一方,ブルー・レイ方式の「BD-ROM」は当初は25Gバイトである。

・インタラクティブ性 HD DVDは,映画を再生しながらその画面の一部で監督のコメント映像を再生する「ピクチャ・イン・ピクチャ機能」のような,インタラクティブ機能を備えている。

・ノートPCに適している HD DVDはスリムなディスク・ドライブの製造が容易であり,ノートPCに適している。

 Intelは,家庭用メディア・パソコンのコンセプト「Intel Viivテクノロジ」を提唱しており,HD DVDのこれらの機能がIntel Viivテクノロジに適していると述べている。