KDDIが発表したワンセグ対応の携帯電話「W33SA」(三洋電機製)
KDDIが発表したワンセグ対応の携帯電話「W33SA」(三洋電機製)
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 KDDIと沖縄セルラー電話は9月27日,携帯端末向けの地上デジタルテレビ放送1セグメント放送受信サービス(ワンセグ)に対応した携帯電話を開発したと発表した。ワンセグは,2006年4月1日開始が既に決定。NTTドコモも同日付けで,ワンセグに対応した携帯電話機を公表している。KDDI,NTTドコモ共に,10月4日から開催する「CEATEC JAPAN 2005」へ対応端末を出展する。

 KDDIが今回発表した端末は,CDMA 1X WIN対応の三洋電機製「W33SA」。端末の画面上で,16対9の比率で放送を視聴できる。単に,映像を視聴できるだけではなく,放送と通信を融合したサービスも用意した。同社が2005年6月に開始した,放送で流れているBGMの曲名を検索できる「聴かせて検索」や,番組に関連した情報を表示できる「EZテレビ」など,地上デジタル放送との連携を実現。さらに,同社の歩行者ナビゲーション・サービス「EZナビウォーク」を使って,テレビ番組で紹介されたスポットへ誘導するサービスも提供する予定。「こうした通信サービスとの連携で,さらにARPU(一契約者当たりの平均月間収入)を上げていきたい」(KDDI広報部)という。

 開発中であるため価格帯は未定だが,「現状の機種とはかけ離れた価格にはならない」(KDDI広報部)という。後日,サービス内容も含めて正式発表し,可能な限り早い時期の発売を目指す。