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 シイガイズは2005年9月16日,SDIO(Secure Digital Input/Output)に対応したZigBeeカードを用いたアプリケーションの開発キットを発表した。10月初旬に出荷を開始する。価格は25万円。

 ZigBeeは,省電力を特徴とした無線通信規格。家電を遠隔制御するリモコンや,小型のセンサーからネットワーク経由で情報を収集し,ビルの施設制御や環境測定などに利用するなどの適用分野が考えられている。今回シイガイズが開発したZigBeeカードは,PDAなどの携帯情報端末から,ZigBeeのネットワークに接続された各種デバイスの制御を可能にするもの。ガスや電気などのメーターの検針や,家庭内の照明や機器を一元的に操作するリモコンなどでの利用を見込んでいる。発表会の会場では,照明のオン/オフを制御したり,自動販売機の保守担当者が在庫や釣り銭の状況を取得するといったデモが披露された(写真)。

 対応OSは,Windows Mobile 2003(Pocket PC 2003)。要望に応じてPalm OS版も提供する。開発キットには,SDIO対応のZigBeeカードと,動作確認用のZigBeeのリファレンスボード(ノルウェーChipcon AS社製),ソフトウェア一式(ZigBeeカードのドライバ,ドライバの機能を利用するためのAPI,サンプルコードなど),マニュアルが含まれる。