米国ロサンゼルスで9月13日から開催中のProfessional Developer Conference(PDC) 2005の会場で「Windows Internet Explorer 7」の開発チームは,IE7の新機能を説明し,さらに今後のBeta 2や正式版も含めた公開時期を明らかにした。

 IE7は,システム・レベルで実行可能な操作を制限するプロテクト・モード(Windows Vista用IEのみ),フィッシング防止機能,悪意あるプログラムへの様々な対処,といった既に発表済みのセキュリティ機能のほかにも,「ActiveX Opt-in」と呼ばれるセキュリティ機能を搭載する。Active X Opt-inは,インストールされたActive Xコントロールのほとんどをデフォルトで無効にし,ユーザーが明示的に許可した場合だけ有効にする。これにより,ActiveXコントロールに関するセキュリティ上の不満のほとんどは解消されるはずだ。

 もちろん,私も含めてIEのセキュリティに懐疑的な人々を納得させるために米Microsoftがするべきことはまだたくさんある。だが,IEは以前考えていたよりもはるかに良い方向に進んでいるように見える。

 IE7 Beta 2のプレビュー版は,10月12日に社内と一部の人々に配布され,その後MSDN会員などに公開される。IE7ベータ2は,Windows Vista Beta 2と同じ12月7日に出荷され,この時点でWindows XP用が一般に入手可能になる予定だ。Windows XP用IE7の完成時期は,2006年3月の見込みである。