※画像をクリックすると画面ギャラリが始まります。
 米MicrosoftのBill Gates会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクトは9月13日,米国ロサンゼルスで開催中のProfessional Developer Conference(PDC)で,開発中のOffice次期版「Office 12」(開発コード名)を初めて一般に公開した。驚くほど革新的で,これまですべてのOffice製品が採用してきたメニューの中にコマンドが並ぶユーザー・インターフェースを捨て去り,ユーザーの必要に応じて関連する機能を提示するタスク・ベースのユーザー・インターフェースを搭載する。PDCの会場で私が話を聞いた同社の担当者によれば,この新しいOfficeのインターフェースはユーザーの生産性を向上させ,複雑な作業をより簡単にできるようにするという。

 Dan Leachグループ・プロダクト・マネージャは基調講演の後の会談で,「この新しいユーザー・インターフェースは,実際に人々が考え作業するやり方に基づいて設計されている」と私に語った。Office 12は,2006年後半に発売される次期クライアントOSのWindows Vistaとほぼ同時期に出荷される。このOffice製品では,これまでのなじみ深いメニューやツールバーが,タブと関連する機能をひとまとめにした「ギャラリ」と呼ばれるユーザー・インターフェース要素に置き換わる。例えば,Microsoft Word 12では,「Write(執筆)」「Insert(挿入)」「Page Layout(ページ・レイアウト)」「References(リファレンス)」「Mailings(メーリング)」「Review(レビュー)」といったタブがウインドウ上部に配置される。画像を挿入するなど何らかの作業をする際には,必要に応じていくつかのギャラリが並んだ新しいタブが表示される。

 Gates氏は基調講演で,Officeはあまりに機能を詰め込みすぎたので変革が必要だったと述べた。メニューとツールバーで構成したユーザー・インターフェースは,20年前の最初のバージョンのWordがそうだったように,Office製品が100個のメニュー・コマンドしか備えていないときにはうまく機能した。しかし,Word 2003には1500以上のコマンドがあり,結果として35個ものツールバーを搭載している。昔のやり方が時代遅れなのは明白だ。

 米Microsoftによれば,Office 12はWindows XPとWindows Vistaの両方で動作する。新描画システムWindows Presentation Foundation(開発コード名Avalon)や.NETベースのプログラミング・インターフェースであるWinFXといった,“Vista世代”の技術は利用していない。Leach氏によれば,これは,Office開発チームが新しいユーザー・インターフェースの開発作業をはるか以前に開始しており,Avalonは現在Office 12と一緒に開発を進めている段階であるためという。Office 12の最初のベータ版は,2005年末にリリースされる予定である。