グレープシティは9月14日,C++ライブラリ製品の新版「SourcePro C++ Edition 8」を9月20日に出荷開始する。2004年8月にリリースした同Edition 7の後継製品に当たる。SourcePro C++はWindows,Linux,HP-UX,AIX,Solarisなど複数のOSに対応したC++ライブラリ製品。データベース処理,ネットワーク処理,科学計算,ビジネス分析などのアプリケーション開発に利用できる。新版ではコンポーネントを追加したほか,対応OSや対応コンパイラを増やした。

 SourcePro C++ Edition 8は,SourcePro Core,同DB,同Net,同Analysisの4製品で構成する。どの製品を使う場合でもSourcePro Coreは必須となる。

 Coreは標準のC++ライブラリや国際化対応など汎用性の高いコンポーネントを備える。DBはデータベース・アクセス用のコンポーネント・セットで,Oracle,SQL Server,DB2,PostgreSQL,MySQLなど複数のデータベース管理システム(DBMS)のAPI(Application Programming Interface)を共通のインタフェースでカプセル化している。NetはIP(Internet Protocol)ネットワークを操作する汎用のAPI群を提供する。Analysisは科学技術計算からビジネス分析まで幅広い数値計算処理のライブラリで構成する。

 今回の新版で追加された機能は,ファイル/ディレクトリ一覧API(SourcePro Core),long long型のサポート(SourcePro DB),Intel Math Kernel Libraryへの対応(SourcePro Analysis)など。さらに,動作環境としてSuSE Linux Enterprise Server 9,Solaris 10,MySQL 4.1.xなど,新しいOS/コンパイラ/DBMSを追加した。

 開発は米QUOVADXのRogue Wave Software部門。開発/運用に使用するOS,コンパイラ,DBMSの種類や数に応じたライセンス体系を採っている。ライセンス価格はオープンだが,開発ライセンスが20万円強(1種類のOSで1種類のコンパイラを使う場合)から,運用ライセンスが20万円弱(SourcePro Coreを1サーバー,1CPUで使用する場合)からになる見込みである。