Linux資格試験「LPIC」の世界全体での受験者が10月に10万人を超える見込みだ。8月末の受験者数は約9万7000人となり,このペースでいけば10月に10万人を突破する。

 LPICは,カナダに本拠を置く非営利法人LPI(Linux Professional Institute)が運営するLinux技術者認定試験。特定のLinuxディストリビューションに依存しない点が特徴だ。

 日本の受験者は7月末で4万2900人を超えており,4割以上を占める。また合格率も高いため,認定者は約6割を日本が占める。「メインフレーマがLinuxに力を入れており,資格取得に熱心。また,日本が強い組み込みシステムでも,ロボカップでLinuxが採用されるなど広まっている」(LPI-Japanの成井弦理事長)。

 そのため,4月から日本での試験問題作成も開始した。試験問題の作成は,ボランティアが集まりワークショップ形式で行う。9月9日と10日には,第3回の問題作成ワークショップを実施した。

 9月17日に開催されるオープンソース・コミュニティのイベント「OSC2005-Fall」(関連記事)では,通常パソコンで実施している試験を,ペーパーテストで行う特設試験を実施する。またLPIC試験問題が作られるプロセスを紹介するセミナーも開催する予定だ。