シマンテックは9月13日、ユーザー企業のバックアップシステムの導入を支援する「バックアップコンサルティングサービス」を発表した。10月1日から提供を開始する。バックアップソフトの新版「VERITAS NetBackup 6.0」を使って、WindowsやLinux、UNIXなどの様々なOS、異なるメーカーのサーバーやストレージなどが混在する環境で、複数のシステムのデータを一元的にバックアップするソリューションの導入を支援していく。

 サービスを提供するのは、年内にもシマンテックとの統合を予定しているベリタスソフトウェア。ベリタスの雨宮吉秀マーケティング本部プロダクトマーケティング部マネージャーは「日本の企業は欧米に比べ、バックアップをシステムごとに個別に構築していることが多く、バックアップの管理が複雑化してコストが増大している。分散したバックアップを統合し、容易にバックアップ/リカバリーの管理ができるシステムの導入を支援することで、ユーザー企業はTCO(所有総コスト)を削減できる」と、新サービスの狙いを説明する。

 新サービスは、(1)ユーザー企業のシステムの現状分析とバックアップポリシーの基準を策定する「バックアップコンサルティングアセスメントサービス」(価格は100万円から)、(2)NetBackup 6.0を使ったシステム設計を行う「バックアップコンサルティングデザインサービス」(100万円から)、(3)実際のシステム構築を行う「バックアップコンサルティングインプリメンテーションサービス」(100万円から)、(4)構築したシステムに応じたドキュメント作成やユーザー企業への技術移転などを行う「バックアップコンサルティングアフターフォローサービス」(200万円から)──の4つのサービスからなる。

 従来ベリタスは、ディザスタリカバリーやWindowsシステムのバックアップなどを対象に、システム設計や構築のコンサルティングサービスを提供していた。今回、バックアップ統合の新メニューを開始するに当たり、新たにアセスメントとアフターフォローのサービスを追加。4つのメニューに分けて体系化することで、パートナー企業と協業でのサービス提供を可能にした。
 
 4つのメニューのうち、アセスメントサービスとアフターフォローサービスは、ベリタスのコンサルティングチームが直接ユーザー企業に提供する。デザインサービスとインプリメンテーションサービスについては、ベリタスとパートナー企業が共同で提供していく計画だ。協業するパートナーや担当するサービスなどについては、現在検討を進めているという。

 シマンテックは新サービスで、年間20件の販売を目指す。

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