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 ソースネクストは2005年9月13日,Microsoft Office互換のオフィス・スイート「スタースイート8」を発表した。同年9月30日に発売する。旧版の「スタースイート7」と比べ,表計算ソフトCalcの最大行数を3万2000からExcelと同じ6万5536に拡張,操作メニューの配置をWord/Excel/PowerPointに似せるなど,Microsoft Officeとの互換性を高めたのが特徴。ただし今回スイートに加えたデスクトップ・データベースの「Base」にAccessとの互換性はない。価格は5970円だが,5万本限定の特別価格版を3970円で販売する。

 スタースイートは,米Sun Microsystems社がオープンソースの形で開発を進めているオフィス・スイートOpenOffice.orgの商用版。OpenOffice.orgは現在バージョンを開発中である(2005年8月31日にバージョン2.0のベータ第2版を公開)。スタースイート8の新機能は,OpenOffice 2.0とほぼ同じ。ただしスタースイート8独自の工夫として,Microsoft Officeが同梱する商用フォントを13書体追加して互換性を高めている。これとは別にサン・マイクロシステムズが企業向けに近日発売する予定のエンタープライズ版では,VBA(Visual Basic for Applications)で書かれたマクロをスタースイート8のマクロ言語「StarSuite Basic」に変換するツールを添付するという。

 また今回,新たにプレゼンテーション・ソフトの「Impress」を「超五感プレゼン」として単体販売する。発売は2005年12月9日。価格は1980円。「プレゼンテーション・ソフトはパソコンにプリインストールするMicrosoft Office Personalに含まれていない。別途PowerPointを購入するビジネス・ユーザーがターゲット」(ソースネクストの松田憲幸社長)。今後は「ワープロのWriterや表計算のCalcも要望の強さに応じて単体版を開発する」(サン・マイクロシステムズの杉本博史取締役)という。

(高橋 秀和=日経バイト)

ソースネクスト