ヤフーは9月13日,「Yahoo!メール」の迷惑メール対策を強化すると発表した。なりすまし対策,HTMLメールを用いたメール・アドレス収集の阻止,受信拒否とフィルタリング件数の拡大などが主な内容。「1カ月以内に順次対応ししていく」(ヤフー広報)としている。

 フィッシングなどで使われる,送信元を偽ったなりすましメールへの対策として,送信元のドメインを偽っていないか確認できる機能を提供する。米ヤフーなどが開発した送信ドメイン認証技術「DomainKeys」を使うため,メールの送信サーバーがDomainKeysに対応して,署名を付けてメールを送信する必要がある。

 「Webビーコン」を防ぐ仕組みも用意した。WebビーコンとはHTMLメールに含まれる画像がダウンロードされるとメール・アドレスが有効であるとして,ユーザーの知らぬところでアドレスが収集されてしまうこと。そこでユーザーが望まなければHTMLメールの画像を表示しないオプションを提供。(1)フィルタリングや受信拒否したメールの画像だけブロック(デフォルト),(2)画像をすべてブロック,(3)画像をブロックしない−−を選べる。

 さらにユーザーからの要望が強かった受信拒否アドレスとキーワード・フィルタリングの登録数を増やす。受信拒否アドレスは現行の100から200に,フィルタリング登録数は15から50に拡大する。

 上記の対策はすべてのYahoo!メールのユーザーが利用可能。このほか「Yahoo!BB」会員は,学習型の迷惑メール・フィルタリング機能と,追加・削除ができるサブアドレスを最大10個提供する。