私たちはWindowsデスクトップからLinuxベースのPCへの移行が遅れ続けているドイツ・ミュンヘン市からのニュースを2カ月ごとに耳にしている。今月私たちは同じような話をまた聞かされた。同市はその移行作業を2006年まで,つまり最新の計画より1年遅れていると発表した。1万4000台のデスクトップをLinuxに変更すると発表した当初の計画からは丸3年遅れている。

 しかし,この移行作業はさらに遅れそうだ。変更される最初のデスクトップの台数はたったの250台で,その移行作業は早くても2006年半ばまで実行されない。そしてこの移行作業は(もし始まればだが),まずユーザーがWindowsデスクトップ上のOpenOffice.orgに移行するのを待ってゆっくりと進められる。

 このプロジェクトを中断するのに遅すぎることはない。OpenOffice.orgとFirefoxはWindows上でもちゃんと動くし,何も再インストールする必要はない。