Mozilla Foundationは9月9日,オープンソースのメール・クライアントMozilla Thunderbird 1.5ベータ1と,オープンソースのWebブラウザMozilla Firefox 1.5ベータ1をリリースした。日本時間9月10日時点では,Windows,Linux,MacOS向けの英語版が公開されている。

 Mozilla Thunderbird 1.5の新機能は,フィッシングの疑いがあるメールを警告する機能,これまで送信時に行っていたスペルチェックを入力時に行えるようになったこと,ポッドキャスティング対応,Kerberos認証対応,作成中メールの下書きフォルダへの自動保存機能など。

 Mozilla Firefox 1.5は,Cookieやパスワードなどを一括消去する機能,「戻る」「進む」の高速化機能などを備えた。Firefoxについては同日,セキュリティ・ホールについての情報がMozilla Foundationから公開されており,このセキュリティ・ホールはFirefox 1.5ベータ1にも存在する。Mozilla Foundationが応急パッチを公開している(関連記事)。

 Thunderbird 1.5ベータ1とFirefox 1.5ベータ1は,Mozilla Foundationのサイトから入手できる。

 Mozilla Firefox 1.5ベータ2は,10月5日公開される予定である。その後すぐ,Mozilla Thunderbird 1.5ベータ2が公開される予定という。10月28日には,Firefox 1.5とThunderbird 1.5の最初のリリース候補版を公開する予定という。正式版は,ともに2005年後半のリリースを予定している。