インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月9日,RFID(radio frequency identification,無線ICタグを利用した情報交換技術)情報を一元的に管理できるシステム構築サービス「IIJ EPC Networkサービス」を10月から開始すると発表した。RFIDに商品の属性や販売履歴などを格納し,インターネット上で柔軟に管理できる。RFIDの導入に力を入れる製造・流通業者を中心に売り込んでいく考え。

 新サービスはRFIDの国際標準規格「EPCglobal network」に準拠する。IIJは同規格に基づいたRFIDの固有のコードや,在庫や販売などの属性情報などを登録・参照・変更するための「EPCISサーバー」と,同サーバーとRFIDの情報を関連付ける「EPCネーム・サーバー」の2種類のサーバーを運用する。

 10月から開始するサービスは,ユーザー企業の要望に応じて個別に構築する「プレミアム」プラン。その後,2006年1月に,汎用的な「スタンダード」プラン,限定的に試験導入するユーザー企業向けの「トライアル」プランを提供する。料金については,「プレミアムはカスタマイズの要素が強いため,個別見積もり」(IIJ広報部)となる。スタンダード,トライアルの両プランについては現時点で未定。