ウイルスバスター新版の自動復旧機能
ウイルスバスター新版の自動復旧機能
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 トレンドマイクロは9月8日、個人向けウイルス対策ソフトの新版「ウイルスバスター2006 インターネット セキュリティ」を発表した。11月2日に出荷する。価格は1ユーザーのパッケージ版で8925円(税込み)。

 同社は今年4月、バグのあるパターン・ファイルを配信し、ユーザーのパソコンを起動不能にする大規模な障害を引き起こした。このトラブルの反省から新版では自動復旧機能(画面)を搭載した。「万が一、バグのあるパターン・ファイルがテストをすり抜けても、パソコン障害に発展しないようにする」(製品開発本部 製品企画担当ディレクター兼グローバルプロダクトマネージャー 山崎裕二氏)もの。具体的にはパターン・ファイルを更新した後、不正終了するなどパソコンの挙動がおかしくなった場合、再起動時に一つ前のパターン・ファイルで起動する。

 そのほかに新版では、フィッシング詐欺対策を強化した。フィッシング詐欺対策用の機能は次の5つ。(1)フィッシング詐欺メールを判定する検索エンジンを追加。(2)URLとIPアドレスを対応付けた設定ファイル(hostsファイル)を書き換えたり、DNSを詐称する偽装サイトへのアクセスを防止。(3)URLフィルタ用データベースにフィッシング詐欺の項目を追加してアクセスを防止。(4)Webサイトが偽装サイトかどうかの情報を表示するInternet Explorerのツールバー。(5)個人情報保護設定やURLフィルタなどを設定する専用ウィザードの追加。