BI(ビジネス・インテリジェンス)ソフト大手の日本ビジネスオブジェクツの社長が、9月1日付で交代していたことが本誌の取材で分かった。8月31日まで同社社長を務めていた徳末哲一氏に代わり、ビジネスオブジェクツ本社(フランスおよび米国に拠点がある)からパット・ウィン氏が就任した。日本ビジネスオブジェクツはトップの交代に関して、「本社がアジア太平洋地域の販売強化を打ち出しており、今回の人事はそれに伴うもの」と説明する。

 2004年におけるビジネスオブジェクツのアジア太平洋地域での売上高は7460万ドル。前年の4520万ドルと比べて大幅に伸びているが、同社の2004年の総売上高9億2500万ドルに占める割合はまだ約8%。同社はこの地域のビジネスが成長する余地はまだ大きいと考えており、組織体制のテコ入れに乗り出したとみられる。

 前社長の徳末氏は2003年7月1日から約2年にわたり、日本法人のトップを務めた。それ以前は、ERPパッケージ(統合業務パッケージ)ベンダーの日本ピープルソフトや、CRM(顧客関係管理)ソフト・ベンダーであるエピファニー日本法人の社長を歴任した。