GPS内蔵の「903T」(左)と音楽再生機能を高めた「803T」(右)
GPS内蔵の「903T」(左)と音楽再生機能を高めた「803T」(右)
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 ボーダフォンは9月7日,第3世代携帯電話(3G)の新機種「903T」と「803T」を10月をめどに発売すると発表した。いずれも東芝製である。

 903Tは,ボーダフォンで初めてGPS(全地球測位システム)機能を搭載した機種(写真左)。ボーダフォンはこの端末の発売に合わせて,携帯電話単体でのナビゲーション・サービス「Vodafone live! NAVI」を開始する。端末内蔵のGPS機能を利用して,現在地の確認や周辺地域の店舗情報の検索,目的地までのルート案内などができる。

 ただし携帯電話のGPSを使った位置情報サービスでは,au(KDDIと沖縄セルラー電話)やNTTドコモが先行している。そこでボーダフォンは,国内だけでなく海外でもGPSのナビゲーションを可能にして他社に対抗する。当初は英国,オランダ,スペイン,ドイツ,香港の5カ国・地域で開始し,順次サービス・エリアを広げる計画である。

 一方,803Tは音楽プレーヤーとしての使い勝手を高めた機種(写真右)。本体を閉じたままでも音楽プレーヤーとして手軽に操作できるよう,端末の外側に「再生」,「停止」などのキーを設けた。携帯電話ネットワーク経由で楽曲データを購入・ダウンロードするサービス「着うたフル」に対応するほか,専用ソフトを使ってパソコン経由で,メモリー・カードに取り込んだ音楽を再生できる。