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 沖電気工業は2005年9月6日,虹彩認証センサー「アイリスパス-M」を発表した。価格は,アイリスパス-M2台(登録用と照合用)と管理・照合用のマシンがセットで130万円。サーバー室など高いセキュリティが必要な場所への入退室管理に使う。2002年7月から出荷しているアイリスパス-WGの後継機種で,主な特徴は照合時間を半分の2秒以下に短縮したことと,価格を半分に下げたことである。2005年12月1日から出荷を始める。

 虹彩認証は,虹彩(黒目のうち瞳孔を囲むリング状の部分)の紋様を照合データとして使う認証方式。指紋や静脈など数ある生体認証方式の中でも,精度が高いと言われている。同社によると,誤認識の確率は120万人に1人という。

 アイリスパス-Mは,トータルの照合時間を短くするために虹彩の抽出部分を見直してカメラの機構を簡略化した。これまで照合時間は速いが,虹彩部分を検出してきれいに撮影するのに時間がかかっていた。また各部品を見直して,コストを下げるとともに小型化も達成した。このほか音声ガイダンスを搭載し,使い勝手の向上も図っている。

 サイズは幅328mm×高さ197mm×奥行き84mm,重量が5Kg。管理・照合用マシンの推奨仕様は,CPUがCeleron 2GHz相当以上,メモリーが512Mバイト以上,OSはWindows 2000/XP。