写真1●情報ブレーカシリーズ「アクセスポリス」
写真1●情報ブレーカシリーズ「アクセスポリス」
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写真2●入退室管理システム「e-SG」のカード・リーダー
写真2●入退室管理システム「e-SG」のカード・リーダー
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写真3●ユーザー認証システム「SmartOn NEO」に対応したパソコン
写真3●ユーザー認証システム「SmartOn NEO」に対応したパソコン
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 松下電工は9月6日,同社の入退室管理システム「e-SG」とソリトンシステムズのユーザー認証システム「SmartOn NEO」を連携させるサーバー・アプライアンス「情報ブレーカシリーズ アクセスポリス」を発表した(写真1)。パソコンへのログオンを管理する認証システムと入退室管理システムを組み合わせることで,不正入室者にはパソコンを操作させないようにできる。e-SGとSmartOn NEO,アクセスポリスを連携させたシステム全体の価格は,50クライアントおよび4ゲートで500万円程度から。10月21日から販売する。

 今回発表されたシステムの利用イメージは次の通り。ユーザー認証には非接触ICカード(FeliCaあるいはtypeB)を利用する。ユーザーはパソコンが置かれた部屋に入る際,e-SGの入室用カード・リーダーにカードをかざして扉を開ける(写真2)。入室した記録はe-SGの管理サーバーへ送られ,その後,アクセスポリスを経由してSmartOn NEOのサーバーへ送信される。この時点で,同ユーザーのアカウントはログオン可能になる。

 部屋のパソコンそれぞれにはSmartOn NEOのクライアント・ソフトがインストールされ,カード・リーダーが取り付けてある(写真3)。ログオン可能になっているユーザー(適切に入室したユーザー)が,入室時に使用したカードをカード・リーダーに置いて正しいユーザーIDとパスワードを入力すればパソコンにログオンできる。カードやID/パスワードが正しくても,入室記録がない場合にはログオンできない。

 このシステムを使えば,不正入室者による情報漏洩などのリスクを軽減できることに加えて,「正規ユーザーにも入退室の履歴を残すことを習慣付けられるので,(企業/組織の)セキュリティ・レベルを向上できる」(同社情報機器事業本部 ビル・システムソリューション事業推進部 商品企画開発グループの菊地正浩部長)という。

 今回の発表では非接触ICカードを使った利用法のみを説明したが,e-SGはバイオメトリクスにも対応しているので,「入退室は指紋認証,パソコンへのログオンはICカード」といった使い方も可能であるという。