中堅ソフトハウスの日本プロセスは9月5日、モデリング・ツール「Savvion Process Modeler 6.0」の無償提供を開始した。同社Webサイトからダウンロードできる。最上流工程で利用する同ツールを無償提供することで、その後の工程で必要となるソフトの拡販につなげたい考え。

このモデリング・ツールは、米サヴィオンの製品。米サヴィオンは今年6月から無償提供していたが、日本語版はなかった。今回、日本プロセスがパッチを作成し、日本語が利用できるようになった。日本プロセスは昨年9月にサヴィオンの日本法人を買収。以降、同社の「サヴィオン事業部」が米サヴィオンの日本法人として活動している。

 Process Modelerは業務フローを図示するためのツール。ビジネス・プロセスの表記法としては、米国の業界団体が定めた「BPMN(Business Process Modeling Notation)」を使う。

 Process Modelerで作成したファイルは、「Savvion Business Manager」といった、日本プロセスが販売する他のサヴィオン製BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)ツールに読み込ませて利用できる。BPMツールは、定義した業務フローに基づいて、複数システムを連携させて利用するための実行環境。SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づくシステムを構築するのに役立つ。