トヨタ自動車の子会社であるトヨタテクノサービスは9月,沖電気工業の高音質IP電話機「eおとIPフォン」を4月に新設した本社2号館に導入した。5月末から導入と利用を開始。9月に450台の導入が完了した。eおとIPフォンは通常のIP電話やアナログ電話よりも広い周波数帯の伝達が可能な電話。従来の電話は300~3400Hzだが,eおとIPフォンは50~7000Hzの周波数帯を伝える。

 トヨタテクノサービスでは専門用語やアルファベットを多用する技術部門で電話を聞き取りやすくして欲しいとの要請があり,eおとIPフォンの採用に至ったという。450台のeおとIPフォンはトヨタテクノサービスが導入していた沖電気工業のIP-PBX「DISCOVERY01」が呼制御する。

 eおとIPフォンは2004年1月の発売。イトーキが最大のユーザーで500台を導入済みである。これまでの「販売台数の規模は4ケタ」(沖電気工業)という。