無償のIP電話ソフト「Skype」を開発するルクセンブルクのスカイプ・テクノロージズは現地時間の9月1日,ドイツの携帯電話事業者「E-Plus」と提携したと発表した。10月からE-Plusが開始する第3世代携帯電話の定額データ通信サービスとSkypeをセットで提供。共同で販促活動を進めていく。

 E-Plusはドイツ3位の携帯電話事業者で,加入者数は約980万。スカイプと提携する携帯電話事業者は,E-Plusが初めて。

 10月から提供する定額データ通信サービスは,カード型端末をノート・パソコンなどに接続して利用する。パソコンにSkypeをインストールすれば,無料通話が可能になる。定額データ通信の料金は月額39.95ユーロ(約5500円)である。

 もっともパソコンでSkypeを利用する場合,アクセス回線は問わない。E-Plus以外の携帯電話事業者が提供するデータ通信サービスでも利用可能だ。このため,今回の提携は今後Skypeを搭載した携帯電話機の投入に向けた布石と見られる。Skype搭載の携帯電話機は,米モトローラなど複数のメーカーが対応を進めているという。