米マイクロソフトは米国時間の8月30日,低価格インターネット電話サービスを提供する米テレオを買収したと発表した。買収金額などは明らかにしていない。同時にテレオはベータ版として提供していたインターネット電話サービスを終了した。

 テレオの「Teleo」はスカイプ・テクノロジーズの「Skype」と同様に,パソコンにインストールして使うインターネット電話。2005年2月にベータ版のサービスを開始した。Skypeと比較すると,ユーザーには米国の電話番号が割り当てられ,固定電話からの着信に最初から対応しているのが強み。ボイスメールの機能も当初から備えていた。Internet ExplorerやOutlookと連携し,電話番号をクリックするだけで電話を発信する機能も用意していた。

 マイクロソフトは今後,テレオの技術を「MSNメッセンジャー」など,同社のMSNのサービスに組み込んでいく予定。なお,テレオが保持しているベータ・サービスのユーザー情報をマーケティングに使うことはないとする。