写真 握手するイー・アクセスとTBSの幹部
写真 握手するイー・アクセスとTBSの幹部
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 イー・アクセスは8月31日,第3世代携帯電話(3G)事業の企画会社イー・モバイルを通じて東京放送(TBS)と資本提携を結ぶと発表した。イー・モバイルは9月末を払い込み期日として,TBSを割当先とする総額100億円の第三者割当増資を行う。

 資本提携を受けイー・モバイルとTBSは,3Gと固定ブロードバンド,放送を融合した新サービスの開発に共同で取り組む。具体的には増資後,「モバイルブロードバンド・コンテンツ戦略推進委員会」(仮称)を結成。両社を中心に(1)1セグメント放送への対応,(2)モバイル・ブロードバンドに向けたコンテンツ・サービスの企画,(3)テレビ番組とデータ通信の連動型サービス−−などを検討していく。

 イー・アクセスの千本倖生代表取締役会長兼CEOはTBSとの資本提携に至った背景を「2000年のイー・アクセス設立当初にも,TBSに出資を要請していた。その時は時期尚早ということで実現しなかったが,現在は世界中の放送事業者がモバイル・ブロードバンドとの連携に注力している最中。こうした中で今回本格的な資本提携にこぎつけることができた」と説明した。3Gの事業展開については「1.7GHz帯の3G事業免許を9月末までに申請する。12月末には免許割り当てを受けられると見ている。2006年度中には商用サービスを開始する予定だ」と見通しを語った。

 なおイー・モバイルは,TBS以外にも複数企業と資本提携を検討している。最終的に資本金1000億円規模を目指す。