NTT西日本,NTTマーケティングアクト,NTTネオメイトの3社は8月30日,「シンクライアント・トータルソリューション」を9月1日から提供すると発表した。クライアント端末からの情報漏えいを防ぐシン・クライアント・システムのコンサルティングから構築,運用保守までを提供するソリューションである。

 同ソリューションでは,米シトリックス・システムズが提供する画面転送型のシン・クライアント・システム構築ソフト「Citrix Presentation Server」を利用する。クライアント端末としては米ヒューレット・パッカードのディスクレス・パソコン「HP Compaq t5710 Thin Client」を想定するが,「今後対象機種を拡大していく」(NTT西日本)。既存のクライアント端末からハード・ディスクを取り外してディスクレス・パソコンとして活用するメニューも用意する。導入費用は,ディスクレス・パソコン(t5710)が50台,Citrix Presentation Serverの同時接続数が30の場合で570万円から。

 NTT西日本グループ自身も今秋をめどにシン・クライアント・システムを導入することを明らかにした。対象は,IP系サービス(フレッツ・サービス)の受注・工事・料金管理システムと外販営業活動管理システム。クライアントは既存のパソコンをそのまま使い,両システムに対してCitrix Presentation Server経由でアクセスする方法に変更する。データの持ち出しや印刷などを制限するほか,指紋認証システムを併用してセキュリティを強化する。