人は創る。自分自身を創る。産業やビジネスを創る。社会や産業を支える基盤を創る。これから先、もっともっと創る。創り続ける。社会が今、一大変革期を迎えているからだ。
 「ITによる変革は今からが本番」と社会生態学者ピーター・ドラッカーは指摘した。変革期を乗り切るカギは何と言っても人。自分を創ることができるのは自分だけだ。成果を上げるために、自らを鍛え、律する「プロフェッショナル」の時代がやってくる。真のプロは、社会に成果をもたらし、一人ひとりの顧客に貢献する産業とビジネスを創る。既存の産業は強い領域に専念するとともに、新たな産業と融合し、業態を変容させていく。産業やビジネスとITは一体になり、あらゆるビジネス、技術、組織をITが裏打ちする。ITを煎じ詰めるとソフトウエアが残る。その進化はハードウエアに比べ、ゆっくりだ。ソフトの生産性という積年の課題をプロの手で解決できれば、社会の変革は継続しよう。


― 第一章 ―
人を創る ~ ITプロフェッショナルの時代 ~
― 第二章 ―
産業を創る ~ 今こそ「世のため人のため」 ~
― 第三章 ―
基盤を創る ~ ITがすべてを支える ~