今、「何が何でも紙をなくす」と意欲を燃やす企業が急増している。その取り組みは、かつての「ペーパーレス」とは明らかに違う。オフィス面積や紙代の削減が目的でなく、「紙なし」自体が、目的となっているのだ。そこには、「仕事のやり方を根本から見直し、生産性を高めるには、徹底的に紙をなくすことが必要不可欠」という確信がある。紙なし先進企業の奮闘をレポートする。
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写真●日本テレコムのオフィス風景。固定席の廃止に併せて、紙を使わない仕事のやり方を徹底した(写真:吉田明弘) |
今、日本テレコムと同様に、「何が何でも紙をなくす」と意欲を燃やす企業が増えてきている。その取り組みは、80年代から叫ばれてきた「ペーパーレス」とは明らかに違う。オフィス面積や紙代の削減が目的でなく、「紙なし」自体を、目的としているのだ。
そこには、「紙ありきで構築した仕事のやり方を根本から見直し、仕事の生産性を飛躍的に高めるには、徹底的に紙をなくすことが必要不可欠」という確信がある。ペーパーレスが紙を極力減らすという程度のものだったのに対し、「紙なし」は紙の存在あるいは使用自体を悪とする発想だ。
日本テレコムやりそな銀行、大阪ガス、シャープ、セブンーイレブン・ジャパンなど、先進企業では、何が起きているのか。まずは日本テレコムの取り組みを見ていこう。
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