ITpro EXPOの売り物の一つが、展示会場内にあるオープン形式のシアターからお届けする各種の講演・対談・パネル討論だ。今年は例年以上に強力なラインアップとなった。

 2日目の10月10日は、2014年のITの動向、投資効果を考えるため、必聴の内容をそろえている。

 日経BPイノベーションICT研究所所長の桔梗原富雄と、アイティメディアのエグゼクティブプロデューサーである浅井英二氏の2人の論客が真正面からこのテーマで対談する。ITpro EXPOの名物であるITpro EXPO AWARDの結果報告からも来年、注目が集まる製品、サービスの姿が見えてくるはずだ。

 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の細川泰秀エグゼクティブフェローによるJUASソフトウエア・メトリクスの最新動向も聞き逃せない。多額のコストが必要にもかかわらず、システム開発の世界は定量的な物差しが少ない。JUASが調査を重ねてきたソフトウェア・メトリクスはITの投資対効果を考えるうえで間違いなく有用な取り組みだろう。

 新機軸は、ネット証券・FXのキーパーソンによる対談企画『ネット証券、FXの「使いやすさ」はこう決まる』だ。ネット証券・FXを手がける代表企業から、3人のキーパーソンが集合し、サービスの使いやすさ、競争を勝ち抜く切り札ともいえる、ユーザビリティに関して議論する。ITを生かしたビジネスの最右翼であるネット証券やFXの現在だけでなく、ネットでの金融取引にどう取り組むべきか、についてのヒントを得ることができるかもしれない。

 日経BP社専門媒体の編集長、名物記者による講演もこの日からスタートする。過去6年以上、このテーマを追いかけ続けてきた日経コンピュータの中田敦記者による世界のクラウドの最新動向に加え、雑誌の名物連載で分かった実態をお伝えする日経ネットワーク山田剛良編集長が「事例で学ぶネットワークトラブル脱出法」を講演。今、最もホットな職業であるデータサイエンティストについて、日経情報ストラテジーの山端宏実記者が熱く語ってくれる。

 日経BP社の専門媒体の編集部が積極的にかかわってテーマを決めるメインシアターでの各種企画は、他の展示会ではお目にかかれないものだ。今年も面白い企画が目白押しとなっている。ぜひご来場いただきたい。

【メインシアター2日目】

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図●メインシアター2日目のタイムスケジュール
図●メインシアター2日目のタイムスケジュール