安倍晋三首相が進める経済政策、いわゆる「アベノミクス」でようやく浮上し始めたかのように見える日本経済。1本目の矢である「大胆な金融政策」によって円安・株高という結果を出し、2本目の矢の「機動的な財政政策」も注目される。
そして日本経済の将来を占ううえで、最も重要といえる3本目の矢となるのが「民間投資を喚起する成長戦略」であろう。成長分野に狙いをつけて支援する産業政策の効果はどうなるのか。規制緩和や構造改革などが叫ばれるなど、新たな成長戦略が今後の日本企業のイノベーションにどういった影響やチャンスを与えるのか。
この疑問に答えるべく、2013年10月9日（水）に開幕するITpro EXPO 2013の基調講演では、経済政策全般について研究を続けている総合研究開発機構（NIRA）理事長で東京大学大学院教授の伊藤元重氏に「成長戦略のカギ握る国内産業のイノベーション 」というテーマでご講演していただく。
伊藤氏は、日本が抱える経済政策上の課題やグローバル化する経済で日本のとるべき政策、海外との経済関係の在り方などについて研究している。政府の政策立案に関わる会議にも参加し、これまでも日本のEPA（経済連携協定）の交渉、IT戦略の立案（IT戦略会議）、航空自由化政策（アジアゲートウェイ戦略会議）などにも携わってきた。そうした政策の現場での経験を、新聞や著作などで積極的に発表している。
明るい兆しはあるものの、まだまだ不安が残る日本経済。これから日本企業が新たな市場を開拓し、グローバル展開を図っていくにはどうすればいいのか。そこにICTはどう関わるべきか。
成長戦略を実現するうえで、ICTの企業活用はもはや不可欠であろう。ICTに関わる企業やビジネスパーソンが日本経済の再生に果たすべき役割と責任は極めて大きい。皆さまには、ぜひ基調講演の会場に足を運び、伊藤氏からのメッセージを直接感じ取っていただきたい。
【基調講演】
『成長戦略のカギ握る国内産業のイノベーション』
＜10月9日（水） 10:00～10:50＞
【講師】
総合研究開発機構（NIRA）理事長
東京大学大学院 教授
伊藤 元重氏
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