［展示企画］“働き方を変える”を見える形に、「てきぱきと」「わいがやで」「さっそうと」

　「働き方をあなたが変える」というテーマで「ITpro EXPO 2012」の展示ブースを作ることになり、悩んだ。「働き方」を展示するのは難しい。

　働き方を変えるのはより良くするためだ。どのような働き方が望ましいのか。人によって様々と思われるが、筆者が所属する日経BPビジョナリー経営研究所とその関係者でブレインストーミングをやり、三つの働き方に絞って惹句を作った。

　改めて書いてみると「てきぱきと仕事をこな」している人は「さっそうと行動」しているのではないかと思ったりするが三つの働き方をもう少し説明すると以下のようになる。

　「てきぱきと仕事をこなそう」と言った場合、「高速」と「確実」が条件となる。資料作成でも、電子メールの確認でも、プレゼンテーション動画の表示でも、どのような作業でも速く処理できないといけない。自分の仕事だけをやみくもに進めるのではなく、一緒に仕事をする同僚の役割と行動を常に確認しつつ計画通りに物事を進める必要もある。

　「わいがやで新しいことを始めよう」と言った場合、「創出」と「連携」が条件となる。素になるアイデアを何人かで共有し、それを発展させるアイデアを追加し、新製品の開発などに生かしていく。「わいがや」に加わる人が同じ場所に全員そろうとは限らないから、複数拠点で情報を共有し同僚たちや協業相手と連携して作業を進めたい。

　「さっそうと行動しよう」と言った場合、「対話」と「機敏」が条件となる。仕事の基本は人に会って話すこと。必要となったらすぐに遠方の人であっても顔を見ながら打ち合わせたい。必要な情報を常に携帯するかアクセス可能にしておき、どこにいても仕事ができるようにする。

　以上のように働きたくなったとしよう。仕事の進め方に関する規則を変えたり、組織を整えたり、プロジェクトチームを作る。そして、新しい働き方を支えるために利用するIT（情報技術）を選ぶ。

写真●「働き方はあなたが変える～BYOD時代のワークスタイル革命～」展示ブースのイメージ

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　ITもなかなか展示しにくいものだが、働き方の展示よりはやりやすい。こう判断し、10月10日から開かれる「ITpro EXPO 2012」の展示会場に、「働き方はあなたが変える～BYOD時代のワークスタイル革命～」というブースを設けることになった。

　「てきぱきと仕事をこなそう」「わいがやで新しいことを始めよう」「さっそうと行動しよう」という三つに分け、働き方を支援するITをデモンストレーションする。展示会場のデザインそのものにも工夫を凝らしたので、ぜひ観に来ていただきたい。

　なお、本展示と関連する企画として、日経BPビジョナリー経営研究所は10月10日、フォーラムを開催する。テーマは展示と同じ「働き方はあなたが変える」である。『イノベータと共に考える～働き方はあなたが変える』というパネルディスカッションを皮切りに、営業活動や商品企画を変えるための講演やディスカッションがある。こちらについても足を運んで下さると嬉しい。