OpenFlowとSDN(Software Defined Network/Networking)。ネットワークの設計・運用に携わっている人や、トレンドに興味がある人なら、もう何度も耳にしているキーワードだろう。とはいえ、「自分に関係するものかどうかわからない」「理解が難しそうでとっつきにくい」という印象を抱いている人は少なくないはずだ。それも無理はない。これまでは対応する製品やサービスが少なく、実際に見たり触ったりする機会が限られていたからだ。

 そこで日経NETWORKと日経コミュニケーションは共同で、OpenFlow/SDNに関する最新のハードウエアやソフトウエアを集めたショーケース「OpenFlow/SDNランド」を企画した。来場者が自身で触れる動態展示(デモンストレーション)を通じて、OpenFlow/SDNに対する理解を深めてもらうことが目的だ。

 OpenFlow/SDNランドは、「ITpro EXPO 2012」展示会場内の特設エリアで実施する。デモブースは全部で13あり、12の企業・機関が参加する()。内容は、OpenFlowそのものの動作を実感できるデモから、クラウドとの連携(オーケストレーション)といった実際のユースケースのデモまで、様々なものを準備している。デモを実現するシステムも、ハードあり、ソフトありと多彩だ。

表●OpenFlow/SDNランドの参加企業・機関と主な展示内容(予定)
表●OpenFlow/SDNランドの参加企業・機関と主な展示内容(予定)
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図●OpenFlow/SDNランドのブースマップ
図●OpenFlow/SDNランドのブースマップ
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 加えて、こうしたデモを来場者の皆さんが「触れる」ことが、OpenFlow/SDNランドの特徴だ。例えば、19インチラックに収められたOpenFlowスイッチの動作を目視で確認できるほか、実際に触ったりすることができる。一方で、会場の端末からインターネット経由でクラウドにアクセスし、マウスとキーボードだけで操作できるデモもある。いずれのブースも説明員の方が声をかけるので、その指示の範囲内でスイッチをいじったり、マウスをクリックしたり、コマンドを打ち込んでみたりしてほしい。

 OpenFlow/SDNランドにはもう一つ“出し物”がある。ランド内にミニシアターを設け、そこで参加企業・機関に、デモに関連する講演を行ってもらう。オープンスペースの講演なので、気楽に参加して聞くことができる。いわばストリートライブのノリだ。講演を聞いてからデモを見るか、デモを見てから講演を聞くか。これもお好みで楽しんでもらいたい。

 そしてこのミニシアターには、スペシャルゲストによるQ&Aセッションを予定している。名付けて「Mr. OpenFlowに聞こう」。今さら聞けない「OpenFlowのFlowって何ですか?」なども素直に尋ねてしまう“基本編”、辛口の「OpenFlow導入のデメリットはないのですか?」などをズバリ聞く“応用編”、現実問題として「オープンソースでは実運用に能力不足ですか?」などを具体的に解説してもらう“実装編”を準備している。もちろん当日は会場からのリクエストや質問にもお答えする。来場者の皆さんと一緒に、一つひとつの疑問をクリアにしていきたいと思っている。

 では、このような質問に漏れなく答えてくれる「Mr. OpenFlow」とは誰だろうか。間もなく正式に紹介するが、ここでは皆さんの想像に任せたい。一つだけヒントを。日本企業の方だ。

 なお、OpenFlow/SDNランドに関する情報発信は、ITproのほか、日経NETWORK/日経コミュニケーションのFacebookページでも実施している。Facebookをお使いの方は、一度のぞいてみてほしい。Q&Aセッションで聞いてほしい質問のランキングを、Facebookのクエスチョン機能を使って作成することも考えている。

 OpenFlow/SDNランドは、本家のランドにあやかり、「どこから見ても楽しい」「何度でも来たくなる」「来るたびに新しい発見がある」をモットーに設計した。ぜひ足を運んでほしい。

 なお、これとは別に、OpenFlow/SDN in ITpro EXPOの企画の一つとして、「OpenFlow/SDNハンズオンセミナー」も開催する。1人1台のパソコンを使い、実際に仮想ネットワークを構築し、操作していただく。見て触るだけでなく、構築まで体験したい方は、こちらにも参加してほしい。

『OpenFlow/SDNランド』

【場所】 ITpro EXPO 2012展示会場内

OpenFlow/SDNランドのFacebookページはこちら