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担当編集者が語るこの1冊

初心者でも“手っ取り早く”Linuxサーバーを構築できます

『知識ゼロから始めるLinuxサーバーの作り方』

加藤 慶信=日経Linux 2012/02/08 日経LINUX

 日経Linux編集部では、およそ1年おきにサーバー構築のムックを発行しています。最新号は2011年12月1日に発行した「知識ゼロから始めるLinuxサーバーの作り方」です。タイトルからイメージされるかと思うのですが、Linuxサーバーの構築に初めてチャレンジする初心者の方にこそ役立つ内容で編集しました。初心者でも“手っ取り早く”Linuxサーバーを構築できます。

 例えば第1章「ベースのLinuxサーバーを構築しよう」では、1個のコマンドを実行するだけでWebサーバーを構築できてしまう方法を紹介しています。通常Webサーバーの構築といえば、「Apache2」というサーバー用ソフトをインストールするのが一般的です。けれども、Apache2ではWebページやWebアプリケーションを自分で開発する必要があります。本書で紹介している方法を使うと、メモを作成するだけの簡易なWebアプリケーションですが、Webサーバーの構築と同時に導入できてしまうのです。

 構築するサーバーのベースとなるLinuxディストリビューションは、Ubuntuを中心にしました。特に初めてLinuxサーバーを構築する方に読んでいただきたい第1章~第4章までは、すべてUbuntuで統一しています。第5章~第6章でも、Linuxディストリビューションの違いに左右されないように配慮して解説しました。通常LinuxサーバーといえばCentOSで構築するのが一般的です。Ubuntuにこだわったのは、デスクトップ向けで人気が高いからです。WindowsからLinuxに入ってきた方であれば、コマンドラインだけの画面よりもグラフィカルなデスクトップ環境の方が操作しやすいだろうと考えました。

 このように、本書では初めてLinuxサーバーを構築する方をメインの対象にしていますが、後半部分は既にサーバー構築の経験をお持ちの読者にも読んでもらいたいと考えて用意した記事です。第6章ではブログやSNSといったサイト構築の方法、第7章ではサーバー運用の基本的な方法、第8章ではクラウド基盤を構築する方法を取り上げています。初めてサーバーを構築される方にとっても、ステップアップになる内容になっています。

 クラウドと呼ぶサービスの多くは、Linuxサーバーをベースにして独自開発のアプリケーションを実装しています。分散処理システムを構築できる「MapReduce」や「Google File System」、それをベースに開発されたオープンソースの「Hadoop」、NoSQLと呼ばれるデータベースソフト「Cassandra」などです。こうした最先端のアプリケーションは、ほとんどがオープンソースソフトウエアとして無償で公開されていて、Linuxサーバーで実際に動かすことができます。その第1歩として、まずは本書を読んでLinuxサーバーの構築を楽しんでください。

知識ゼロから始めるLinuxサーバーの作り方

知識ゼロから始めるLinuxサーバーの作り方
日経BP社発行
日経Linux編
1980円(税込)

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