スマートフォン/タブレットはパソコンに次ぐ、もしくはパソコンに代わる企業情報システムにおけるユーザーとの接点になる――。今回の展示会ではそんな製品やサービスが随所で見られた。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯電話大手3社によるパネル討論会では、数多くのユーザー事例を紹介。携帯電話網などとの接続が前提のスマートフォン/タブレットは、これまで情報システムの恩恵が受けられなかったようなフィールドでも導入が進んでいる様子がうかがえた。
企業がスマートフォン/タブレットを導入する際に不可欠となるのが、ウイルス対策や情報漏洩防止といったセキュリティ、そして端末管理である。展示会場には、端末管理のためのMDM(Mobile Device Management)関連ソリューションが数多くデモ・展示されていた。
コンシューマ製品であるスマートフォン/タブレットは、端末価格が専用機と比べた場合に安価であるというメリットがある。また、コンシューマ製品であるがゆえに、個人が所有するスマートフォン/タブレットがそのまま業務用に転用できてしまう。勤務形態の多様化によって、社外で業務する機会も増えており、個人所有の機器を使った方が効果的なケースもあるだろう。そうした“私物解禁”に焦点を当てた製品も登場している。
スマートフォン/タブレットは端末自体に注目が集まるだけでなく、その上で稼働するアプリにも注目が集まる。アプリの機能によってスマートフォン/タブレットは有効活用できるようになるからだ。展示会場には、未発表のタブレットも登場。アプリに関しては、開発支援ツールのデモや、開発を通して復興を支援する施策の発表など、アプリを取り巻く環境は広がりを見せている。
企業導入のためのソリューション続々
スマホ・タブレット企業導入のポイント---携帯大手3社が語る
IP電話からPOSまでiPhone/iPadソリューションが大集合、ソフトバンクブース
三菱UFJニコス、iPhone決済システムと新発売のモバイルプリンターをデモ
NTTアイティ、スマホ向けリモート接続ソフト「マジックコネクトモバイル」を初公開
セキュリティ/端末管理
「十分なセキュリティ対策がスマホ活用の鍵になる」---日経NETWORKの山崎記者
オプティムが「利用者にも便利なMDM」やAndroid遠隔操作ソフトをデモ
個人所有のスマホを仕事に使わせる?
私物解禁にどう対応すべきか---ユーザーやベンダー4社が徹底討論
「私物解禁(BYOD)には“箱庭化”が有効」ソリトンが対応製品を展示
新端末も登場
モトローラ・ソリューションズの業務用Androidタブレット「ET1」が国内初お目見え
発売間近の7型Androidタブレット「ICONIA TAB A100」が登場
アプリが主役
復興支援コンテストA3 Together受賞作決定、仙台で大賞選出へ
アシアルがクラウド上でスマホアプリを開発できるサービスを展示
KVHがIaaS使う東北応援アプリコンテスト、2012年4月に結果発表