世界第2位のPC向けプロセッサのグローバルサプライヤーであるAdvanced Micro Devices(AMD)が第4四半期に約11億8000万ドルの利益を計上し、3年ぶりの黒字決算を発表した。Intelとの大規模な訴訟で和解が成立したことが、黒字化の主な要因である。

 11億7800万ドルの利益(1株あたり利益は1.52ドル)は、AMDの売上高を15億ドル、1株あたり損失を18セントと見積もったアナリストの予測を上回った。前年同期のAMDの損失は14億ドル(1株あたり損失は2.36ドル)だった。

 売上高は16億4600万ドルで、前年同期から42%増加した。

 AMDの第4四半期における粗利益率(粗利益が売上高に占める割合を示す重要な指標)は45%で、前期の42%、前年同期の23%を上回った。

 AMDが述べたところによると、同社の純利益に「好影響」を及ぼした最大の要因は、Intelとの法的和解だったという。2009年第4四半期、IntelとAMDは係争中の全ての案件を解決する包括的合意を発表した。この合意を受けて、IntelはAMDに12億5000万ドルを支払った。

 AMDは2010年第1四半期の見通しについて、季節的要因から売上高は減少すると予測した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ

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