米インタリオが2009年8月に発売を開始した「Intalio|Cloud」は、プライベートクラウドの構築に必要なミドルウエアを集めた製品だ。クラウドコンピューティング事業者に向けて売り込む。



 Intalio|Cloudは、クラウドコンピューティングに必要な機能を持つソフトウエア群の総称である。独自開発のソフトだけでなく、オープンソースソフトウエア(OSS)や他社製品を取り込んでいる。アプリケーションサーバーやデータベースソフトなどのシステムインフラからアプリケーションまで提供する。

 「検証済みのOSSをセットにして提供している。導入企業は簡単にクラウド事業を始められる」とインタリオの日本オフィスであるインタリオジャパンの澤田智明オフィス代表は話す。

 Intalio│Cloudは、企業が所有するハードウエア上で動作する。販売形態は月額課金だ。1ユーザー当たり月額19~49ドル(1ドル=90円換算で約1700~4400円)で提供する。

IaaS、PaaS、SaaSの3層を提供

 Intalio│Cloudは、システムインフラのIaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)層、開発環境などを備えるPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)層、アプリケーションのSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)層の三つから成る。



本記事は日経ソリューションビジネス2009年12月15日号に掲載した記事の一部です。図や表も一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。
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