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ペンディング(pending)
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「終わったー!」
社会人になって半年,ついに初めてのプログラムが完成した。
念願のシステムエンジニアになることができた私は,右も左もわからないにも関わらず,やる気だけは誰にも負けないぞと意気揚々としていた。数カ月の研修を終え,プロジェクトに配属されると,まずは開発手順を覚えるためにペアプロでプログラムを開発することに。 先輩の教え方はとてもわかりやすく,私もどんどん吸収していたつもり。でも,先輩には全然かなわない。ガントチャートという進捗のグラフを見せてもらったら,自分たちのスケジュールが遅れていることを知ってビックリ。「すみません,私がボトルネックなばかりに…」と先輩に謝ったら,「初めてなんだから仕方ないよ」とやさしく返してくれた。 進捗が遅れていくにつれて最初の元気がなくなっていく私。そんなある日,先輩が声をかけてきた。
「今日から残業して少しずつ取り戻そうか」 つい元気よく,「はい!」と答えてしまった。その日から,毎日遅くまで大変だったけれど,スケジュールも元気も取り戻せた。今となってはデスマーチのような毎日も充実していたかのように感じてしまう。 こうして完成したはじめてのプログラム。単体試験も終わって,あとはお客さんに本番帳票で印字確認をしてもらうだけで,私の仕事はおしまい。思わず「終わったー!」と気持ちよく叫んだら,その声が聞こえた部長が声をかけてきた。
「納期までに終わるとは感心感心。じゃあ早速納品をしちゃおうか。ペンディング事項はある?」 翌日,コーディングまでペアプロでお世話になった先輩に挨拶にいきました。
「先輩ありがとうございます。先輩がコーディングでバグを指摘してくれたおかげで,単体試験では大きなバグが出ることもなく納品まで終わりましたよ」
ペンディングとは対処を保留して
先送りすることです! ペンディング(pending)の原義は「ぶら下がる」という意味で,比喩的に「宙ぶらりん」という意味を表現するようになりました。その比喩が外来語として日本語に定着したため,“宙ぶらりん”から“未決の,保留中の”という意味で使われています。
「先輩,すみません…」 先輩にペンでつつかれながら,私は最初の仕事が終わったことに達成感を感じていた。
きたみりゅうじ
もとプログラマで,現フリーのライター兼イラストレーター兼まんが家…とかいう,よくわからない肩書きにて世の中を徘徊中。最新作は『[改訂3版] 図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説』(技術評論社),『新卒はツラいよ!』(幻冬舎)など。http://www.kitajirushi.jp/
まなめ
ニュースサイト「まなめはうす」の管理人。話題のニュースを紹介したり,ブログを書いたり,Twitterでつぶやいたりと,まるでネットの住人。しかし,本業はシステムエンジニア。コボラーでもある。ASCII.jpで「まなめの『週刊Twitterなう!』」も連載中。http://homepage1.nifty.com/maname/ |
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