アプリケーションが一つの画面しか持っていないことは,まれである。ほとんどのアプリは複数の画面で構成される。もちろん,Android端末のアプリも例外ではない。

 AndroidではIntentクラスを使って画面を遷移する。今回は,前回の「アクティビティの状態遷移 」までにかけて作成してきた四則演算をするアプリcalcAppにAbout画面を追加してみる。

 まず,calcAppの画面を定義しているmain.xmlにButtonを追加する。textをAbout,idを@+id/aboutとした。

 実行すると,このようにAboutボタンが表示された。レイアウトがガチャガチャな感じがするが,そこは見逃していただきたい。さっそく,Aboutボタンが押されたときの処理を記述していく。

 まず,findViewByIdでAboutボタンを参照する。そして,クリック時にリスナーを仕掛ける。リスナーの中身はというと,new IntentでIntentクラスのオブジェクトを作成する。引数calcActivity.this,About.classは,このアプリ内のAbout.classを遷移先Activityに指定するという意味である。startActivity(i)でAboutアクティビティを開始する。

 次に,呼び出される側のAboutクラスとその画面定義を作成する。Aboutを表示するだけのクラスなのでonCreateメソッドだけが存在する。